高齢+不育症の妊活記録

over40で不妊治療を開始→3度の初期流産で不育症と発覚し、治療中の妊婦の記録

これまでの不妊治療の経緯(3)

体外受精5回目(44歳・初夏)

1年近く治療お休みをして、気が楽になったこともあり、
体外受精による治療を再開しました。
これまでは多胎妊娠のリスクを避けるため、1度に移植するのは1つの胚のみでしたが、
残り回数が少ないこと、高齢でタイムリミットが近いこと、これまで失敗が続いていることなどを考慮し、
今回からは2つ同時に戻すことにしました。
結果は、陽性。
これまで5回移植して、陰性(着床しなかった)のは1回だけなので、妊娠確率的にはめちゃくちゃ高い方だと思います。
なのに、この時も7週で心拍確認できた後、8週で心拍確認できず・・・・。
またもや自然流産。

ここまで来るとさすがに胎児側の染色体異常だけではない、不育症の疑いが濃厚です。
何が原因なのかハッキリすべく、こちらから不育症の検査を希望して諸々の検査をすることにしました。 (本来なら先生の方から検査を勧めてくれても良いように思うんですけどね…)

不育症・遺伝子検査(44歳・夏)

夫婦揃ってクリニックを訪れ、二人の遺伝子検査と、母体側の不育症検査をしてもらいました。
費用はおよそ5万円、血液検査のみですので検査自体はすぐ終わります。
およそ1ヵ月後(もう少し早かったかも?)に結果を聞きに行くと、
母体側にバッチリと不育症の要因があるという結果が出ました……orz
(ちなみに遺伝子検査の方は双方問題なし)

体外受精6回目(44歳・晩秋)

最後の凍結胚を今回も2つ、移植しました。
今回は移植前の生理開始日から一日1錠のバイアスピリン服用を続け、
他は通常の体外受精時と同じようにルトラール等のホルモン補充をした上で臨みました。
凍結胚はこれで最後なので、今回ダメだったらキッパリ諦めるつもりで、
その代わりとりあえずできることはやろう、という気持ちでした。
結果は……陽性!
しかも、移植後2回目の診察(6週)でhcgの値が8000を超え、
先生から「もう次から採血しなくてもいいよ」とのお墨付き。 また、これまで妊娠してもつわりらしきつわりはほとんど無かったのですが、
今回の妊娠では5週目から明らかなつわり症状があり、これまでとは手応えが違います。

そして今現在も妊娠継続中。
安定期はまだ先ですが、不妊クリニックは卒業して無事産科へ転院できました。
以上が治療開始から現在までの経緯です。

これまでの不妊治療の経緯(2)

体外受精3回目(43歳・冬)

3回目の移植は陰性。

体外受精4回目(43歳・春)

4回目の移植はふたたび陽性ではありましたが、反応が弱く、
最初の診察の段階で「おそらくダメでしょう」との判断。。。
心拍確認前の5週か6週あたりで化学流産となりました。

心が折れて治療中断(43歳・夏〜)

40を超えてからの不妊治療なのでそう簡単ではないと分かってはいたものの、
こう連続してうまくいかないとメンタルのほうがついて来なくなります。
身体はどんどん老化するので治療するなら少しでも早くした方がいい、ということは
頭では分かっているのですが、治療周期に入ると毎日の服薬、通院、食事制限など諸々のストレスがかかる上に
「どうせまた失敗するのでは?」「このまま続けても時間とお金の無駄では?」など、ネガティブ思考になってしまい、
どうしても前向きになれなかったので、一旦ここで治療は中断することにしました。

残りの凍結胚をどうするか迷う(44歳・春)

治療を中断している間は、正直プレッシャーから解放されて実に楽しかったです。
元々子どもについても「何が何でも絶対欲しい!!」というほど強い思いがあったわけでもなく、
いなければいないで自分の好きなことをして生きていけるわけで精神的にも経済的にも楽に決まってます。
もうこのまま治療はやめてしまおうかという気持ちのほうが大きくなりかけていたのが本音です。
ただ、凍結胚がまだ移植2回分残っており、その保存期限(1年)が近づいていましたので、
これをどうするか決める必要がありました。
もう治療しないのであれば、「廃棄」ということになるのですが、、、
わずかとはいえ生まれてくる可能性がある受精卵をいざ「廃棄」するとなると
なんだか可愛そうというか、罪悪感も出てくるわけで、、、
迷いに迷った末に結局凍結胚の保存は1年延長してもらい、
残りを使い切ったらそれで終わりにしようとということに決めました。

(続く)

これまでの不妊治療の経緯(1)

不妊治療開始(41歳・秋)

41歳の時に生殖医療専門のクリニックの門をたたきました。
通常、最初はタイミング指導から始まり、次に人工授精、体外受精と進むのですが、
年齢も年齢ですしタイミング指導はすっとばして人工授精からお願いしました。
ちょっと記憶が定かではありませんが、多分3回くらいチャレンジして
結果は全て陰性。これ以上試しても時間のムダと感じ、体外受精に移行しました。

採卵(42歳・初夏)

体外受精を行なうには、まず受精卵をつくるための「採卵」をする必要があります。
採卵するためには排卵誘発剤等を使って通常より多くの卵胞を育て、一度にできるだけ沢山の卵子
採取できるようにする治療が行われます。
私の場合は飲み薬と毎日の自己注射(およそ1ヵ月)、採卵直前の点鼻薬を使用した結果、
採取した卵子:24個、移植可能な胚盤胞まで育った受精卵の数:12個、凍結胚:2個×6回分
となりました。1回の採卵で体外受精6回分の胚が出来たことは、年齢からするとかなり良い結果であったと思います。

体外受精1回目(42歳・夏)

私の場合自然胚移植ではなく、凍結融解胚移植(一度受精卵を凍結保存して、解凍したものを移植)だったので
採卵後約1ヵ月間をあけてから1回目の胚移植を実行しました。
結果は陽性!最初の移植でいきなり妊娠陽性だったので、「こんなに簡単でいいの?」と思いました。
…が、この時は6週目に心拍確認までできたにもかかわらず、7週目には心停止しており、その後自然流産となりました。
残念ではありましたが、年齢もありますのでまぁ「そんなうまくはいかないよね〜」ということで気持ちを切り替えました。

体外受精2回目(42歳・秋)

掻爬手術はせず、自然流産であったので、1回生理を見送って2ヶ月目の周期で再度移植治療を開始。
この年の秋に2回目の凍結融解胚移植を行いました。
2回目も陽性。7週目まで順調に成長し、この時も心拍確認までできていましたが、8週目には心停止・・・。
ネットの情報等で7週目まできて心拍確認できていれば継続確率はぐんと上がる、と言われていましたので
この時は実家の母に直接伝えようと一時帰省の予定を立てていたのですが、帰省日の前日に心停止を言い渡され、
結局母には言えずじまい。。。ただの帰省になってしまいました。
初期の流産は胎児の染色体異常が原因であることがほとんどだとは言われていましたが、
2回連続で流産となる確率は2.25%程度とも言われており、この時点で「もしかして不育症では?」という疑惑が頭をよぎりました。

後半に続きます・・・

はじめに

はじめまして。 私は40を過ぎてから不妊治療を始め、3度の初期流産を経て現在45歳という超高齢での第一子妊娠中です。 出産できる年齢としては限界に近い超高齢であることに加え、「不育症」という胎児が育ちにくい体質でもあるため、 正直出産まで無事辿り着けるか、出産できたとして健康な子を授かることができるかどうかはわかりません。

近年は高齢出産が増えてきたとはいえ、さすがに40代半ばともなると事例もかなり限られているでしょうし、 更に不育症というこれまた妊婦全体の1%近くしかいない稀な体質も持っているとなると、 かなり特殊な事例になるのではないかと思います。 もし、この条件で無事に出産までこぎつけることができたとしたら、現在不妊治療で不安な想いをされている方たちに 多少の希望を与えることができるかもしれないと思い、自分の記録も兼ねてブログとして残しておくことにしました。

飽きっぽいし筆まめでもないので更新が滞ることもあるかもしれませんが、 よろしくお願いします。